片頭痛は鍼灸で改善
2026/09/24
片頭痛は鍼灸で改善できる?効果と注意点
片頭痛は、ズキズキと脈を打つような痛みが頭の片側または両側に起こり、吐き気や光・音への過敏などを伴うことがある頭痛です。仕事や家事、睡眠など日常生活に影響するケースも少なくありません。片頭痛に対して鍼灸を受けてみたいと考える方もいますが、「本当に効果があるのか」「何回くらい受ければよいのか」と疑問を持つ方も多いでしょう。
鍼灸は、片頭痛そのものを一度の施術で治すというより、頭痛が起こりやすい身体の状態を整えることを目的として取り入れられる場合があります。日本頭痛学会の「頭痛の診療ガイドライン2021」では、鍼灸は頭痛に対する非薬物療法の一つとして記載されています。一方で、頭痛の種類によって推奨される治療法やエビデンスの強さは異なるため、「片頭痛なら必ず鍼灸で改善する」と考えるのは適切ではありません。(日本頭痛学会)
鍼灸では、首や肩、後頭部などの筋肉の緊張が強い場合、その周辺に施術を行ったり、手足などのツボを組み合わせたりします。例えば、デスクワークで1日8時間以上パソコンを使用し、肩や首の張りとともに頭痛が起こる人であれば、頭部だけを見るのではなく、首・肩周辺の状態や姿勢、睡眠、疲労なども確認しながら施術方針を考えます。
また、片頭痛には「前兆の有無」「発作の頻度」「痛みの持続時間」「吐き気の有無」などさまざまな特徴があります。そのため、鍼灸を受ける際には、単に「頭が痛い」と伝えるだけでなく、月に何日程度頭痛があるのか、1回の発作が何時間続くのか、どのような状況で起こりやすいのかを記録しておくとよいでしょう。例えば「月に6回程度」「1回につき半日から1日」「睡眠不足の翌日に起こりやすい」といった情報があると、身体の状態を把握するうえで役立ちます。
ただし、突然経験したことのない激しい頭痛、意識障害、手足の麻痺、ろれつが回らないなどの症状を伴う場合は、鍼灸より先に医療機関での評価が必要です。片頭痛だと思っていても、別の病気が原因となっている可能性があるためです。
鍼灸を取り入れる場合も、現在服用している薬があるなら自己判断で中止せず、医師や鍼灸師に伝えることが大切です。片頭痛の治療では、発作時の治療だけでなく、頭痛の頻度や生活への影響に応じて予防治療が検討されることもあります。鍼灸はそのような治療と対立するものではなく、必要に応じて医療機関での治療と組み合わせて考えることが重要です。
「鍼灸を受ければ薬が不要になる」と決めつけるのではなく、自分の片頭痛の特徴を把握したうえで、生活習慣の改善、医療機関での治療、鍼灸などを適切に組み合わせることが、長期的な頭痛対策につながります。
東洋医学では片頭痛をどのように考えるのか
東洋医学では、片頭痛を「頭だけの問題」として捉えるのではなく、全身の状態との関係から考えることがあります。例えば、疲労が蓄積している、睡眠時間が不足している、精神的な緊張が続いている、食事が不規則になっているなど、身体全体のバランスが崩れた結果として頭痛が起こると考える場合があります。
代表的な考え方の一つが「気・血・水」のバランスです。気は身体を動かすエネルギー、血は全身を栄養するもの、水は血液以外の体液などを含む概念として説明されます。例えば、仕事が忙しく休息が不足している人では「気」の巡りが悪くなっていると考えたり、冷えや月経周期との関係が強い人では「血」の状態を重視したりします。
また、東洋医学では「肝」や「脾」「腎」などの働きも重要視します。ここでいう「肝」などは、西洋医学でいう肝臓や腎臓そのものと完全に同じ意味ではありません。東洋医学独自の身体機能を表す概念です。そのため、「片頭痛だから肝臓が悪い」というように単純に結びつけるものではありません。
例えば、怒りや緊張などの精神的ストレスが続いた後に頭痛が起こりやすい人と、睡眠不足や過労の後に頭痛が起こりやすい人では、東洋医学的な身体の捉え方が異なることがあります。同じ「片頭痛」という症状でも、体質や生活背景によって施術の考え方を変えるという点が、東洋医学の特徴の一つです。
鍼灸では、頭部だけに鍼をするとは限りません。首や肩、背中、腕、脚などの状態を確認し、全身のバランスを考えてツボを選ぶことがあります。例えば、首や肩の緊張が目立つ場合には後頭部から肩にかけての筋肉の状態を確認し、冷えや疲労が強い場合には手足などのツボを組み合わせることもあります。
ただし、東洋医学的な説明は、西洋医学における片頭痛の発症メカニズムをそのまま説明するものではありません。片頭痛は神経や血管、脳内のさまざまな仕組みが関係する疾患として医学的に研究されています。そのため、東洋医学の「気」「血」「水」などの考え方と、現代医学の診断・治療を混同しないことが重要です。
東洋医学を取り入れるメリットは、頭痛だけを見るのではなく、睡眠、食事、疲労、ストレス、冷えなど、日常生活全体を見直すきっかけにできることです。例えば、毎日6時間未満しか眠っていない、朝食を抜くことが週4日ある、水分をほとんど取らないといった生活が続いている場合、頭痛そのものだけでなく生活リズムにも目を向ける必要があります。
つまり、東洋医学で片頭痛を考える際には、「どのツボが一番効くか」だけを考えるのではなく、「なぜこの人は頭痛を繰り返しているのか」という視点を持つことが大切です。頭痛日数や生活習慣を記録しながら身体の状態を確認することで、自分の頭痛が起こりやすい条件を把握しやすくなります。
片頭痛を繰り返さないための6つのセルフケア
片頭痛を繰り返さないためには、鍼灸を受けることだけでなく、日常生活を整えることも重要です。片頭痛にはさまざまな誘因があり、睡眠不足、過度な疲労、空腹、ストレス、光や音などによって症状が誘発される人もいます。そのため、「頭痛が起きたら対処する」という考え方だけでなく、「頭痛が起こりやすい条件を減らす」という視点も大切です。
1つ目は、睡眠時間を安定させることです。平日は5時間、休日は10時間というように睡眠時間が大きく変化すると、頭痛のきっかけになる人があります。まずは毎日同じ時間帯に寝起きすることを意識しましょう。理想的な睡眠時間には個人差がありますが、睡眠不足だけでなく、休日の寝過ぎにも注意が必要です。
2つ目は、食事を抜かないことです。朝食を食べずに仕事へ行き、昼食まで長時間何も食べないという生活を続けている場合、空腹が頭痛の誘因になる可能性があります。特に朝から頭痛が起こりやすい人は、起床後の水分補給と朝食の習慣を見直してみましょう。
3つ目は、水分補給を意識することです。仕事に集中していると、数時間ほとんど水分を取っていないことがあります。喉が渇いてから一気に飲むのではなく、日中に少量ずつ水分を取る習慣を作るとよいでしょう。ただし、無理に大量の水を飲む必要はありません。発汗量や季節などに合わせて調整してください。
4つ目は、首や肩に負担をかけ続けないことです。デスクワークの場合、1時間以上同じ姿勢を続けると首や肩に負担がかかります。例えば、30~60分に一度立ち上がり、肩を回したり首を軽く動かしたりするだけでも、長時間同じ姿勢を続けることを避けられます。ただし、片頭痛発作中に強いマッサージや無理なストレッチを行うと症状が悪化する場合もあるため、痛みが強いときは無理をしないことが大切です。
5つ目は、頭痛日記をつけることです。毎日の頭痛について「発症した時間」「痛みの強さ」「睡眠時間」「食事」「月経周期」「天候」「飲酒やカフェイン」「ストレス」などを記録すると、自分の誘因を見つけやすくなります。例えば1か月間記録した結果、「睡眠時間が5時間以下の日に頭痛が多い」「昼食を抜いた日に頭痛が起こりやすい」と分かれば、具体的な対策につなげられます。
6つ目は、頭痛が頻繁に起こる場合に医療機関へ相談することです。セルフケアだけで何とかしようとせず、頭痛の回数が増えている、仕事や家事に支障が出ている、市販薬を頻繁に使用しているという場合は、頭痛専門医や脳神経内科などへの相談を検討しましょう。片頭痛には発作時の治療だけでなく、発作そのものを減らすことを目的とした予防治療もあります。
セルフケアで特に大切なのは、「すべてを一度に完璧に変えようとしない」ことです。例えば、最初の1週間は睡眠時間を安定させ、次の週から頭痛日記を始めるなど、無理なく続けられる方法を選びましょう。
また、頭痛が起きたときには、暗く静かな場所で休むことが役立つ場合があります。光や音がつらい場合は刺激を減らし、可能であれば早めに休息を取ります。片頭痛の対策は「我慢すること」ではありません。症状が強い場合や頻度が高い場合には、セルフケアと医療機関での治療を組み合わせることが重要です。
鍼灸を取り入れる場合も、施術だけに頼るのではなく、睡眠、食事、水分、姿勢、ストレスなどを一緒に見直していくと、頭痛を管理するための材料が増えていきます。日本頭痛学会も片頭痛を含む頭痛について適切な診断・治療の重要性を示しており、近年は薬物療法を含めた治療選択肢も広がっています。(日本頭痛学会)
「片頭痛を完全になくす」という目標だけではなく、「頭痛の日数を減らす」「痛みが出たときの生活への影響を小さくする」「自分の誘因を把握する」という具体的な目標を設定することも、長期的な頭痛管理では大切です。
一人でお悩みの方、是非一度ご相談ください。
当鍼灸院ではその場だけの対処ではなく、原因を見極めた根本的な施術を大切にしています。
施術は女性の鍼灸師が担当いたしますので、女性の方でも安心してご来院いただけます。
また当鍼灸院は完全プライベート空間で施術を行っていますので、他の患者さまを気にすることなくリラックスして施術を受けていただけます。
どうぞお気軽にご相談ください。
あなたの体の状態に合わせた施術で、お悩みの改善をサポートいたします。
JR可部線 三滝駅 から徒歩2分
JR可部線 横川駅 から車で5分
----------------------------------------------------------------------
鍼灸院りあん
住所 : 広島県広島市西区三滝本町2丁目7−4
電話番号 : 090-8906-7732
広島市にある駅近の便利なサロン
----------------------------------------------------------------------
